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「働かないアリに意義がある」

 最近読書ネタが少なかったので、ちょっと書きます。

 東京出張の行き道で「働かないアリに意義がある」ともう一冊の文庫本を読
みました。「働かないアリに意義がある」は最近読んだ本の中で結構おもしろ
かったランキングの高い本でした。

 エッセンスを書くと、アリは働き者のイメージがありますが、実は働きアリの7割はボーッ
としており、さらに1割は一生働かないらしいのです。つまりはしっかりと働い
ているアリは全体の2割という事です。まさにパレートの法則(2:8の法則)の通り
です。

 この働くアリと働かないアリというものの差は「反応閾値」の差に寄って生じる
差らしいのですが、この反応閾値というものは「その個体個体の仕事に対す
る腰の軽さの個体差」と定義されるらしく、要するに仕事をする必要性を感じ
る刺激量の限界値が低い個体はいつもマメに仕事に取り組んでおり、これが
高い個体はなかなか仕事に取り掛からず遊んでばかりという事らしいのです。

 この反応閾値の差が何故あるのかという事ですが、実はアリの集団の中に
仕事を継続的に最適分配をしていく上では非常に重要な意味を持っているよ
うで、働き者のアリばかりが揃ってしまうと確かにその時点での生産性は極め
て高くなるのですが、長期的には集団全体が疲れ切ってしまい長続きができ
ないので、長期的観点での効率性を考えると怠け者のアリが存在する方が集
団として優れているのだそうです。神さんが作った仕組みの凄さに感動します。

 これには本当に考えさせられました。

 エリートばかりの集団ではお互いにギスギスして疲れ切ってしまい、適当に怠け
者やできの悪いものが混じった集団の方が集団として安定的に生産効率を維
持できるという事ですから、なんとなく親近感の涌いてくるような話です。

 要は個性派集団は一見不効率に見えるけれども何年間もの間、効率を高い
水準に保っていくには極めて優れたとり合わせなのであるという話です。

 その他、確信犯的に共同体に貢献しないフリーライダーの問題や働き者のアリや
ハチの中には本当に過労死する個体がいる話など、とてもアリやハチの世界とは
思えないそのままずばり人間世界で日常起こっているような問題に対する考
え方のヒントを生物学的アプローチから提供している書籍でした。

 あまりに面白かったので、もう一度読み返してみたいと感じました。
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プロフィール

野垣 浩

Author:野垣 浩
 
 大阪府池田市で公認会計士・税理士事務所 を経営。税務や会計の切り口から中小零細企業の良きビジネスドクターたらんと頑張っています。

 28歳までスキーの世界で飯を食べていましたが、それから一転して公認会計士を目指し、36歳で独立して公認会計士・税理士の事務所を経営するようになりました。この世界では変わり種です。

 さすがにもうアメリカンットボールの試合に出場(高校時代は大阪代表になっていました。)することは無くなりましたが、週末には長距離ランイングやロードレーサーで周囲を走り回り、ロードレーサーやトライアスロン、フルマラソンの大会に出場しては惨敗を繰り返している元気な53歳です。

 守秘義務の関係で業務上の詳細は書けませんが、日常業務の折々の雑感やプライベートの出来事を書いていこうと思っています。

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