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「日本型経営モデル」大ピンチ

 日経新聞の5面にこんな見出しで日本企業のテレビや携帯電話を始めとした
家電業界のここ最近の大惨敗を引き合いにして「日本型経営モデル」がピンチで
あり、かつてこういうピンチをドラスティックに乗り切ったインテルやIBMの実例を引き
合いにしながらも日本企業ではこうはいかず「戦略の賞味期限が過ぎている
のに、製品機能や生産コストの改善で難局を乗り越えようとする企業が少なく
ない」という経営コンサルティング会社社長の言葉を引いて悲観的な〆としていまし
た。

 そらそうなんでしょう。正論だと思います。今さらこれを書いたところで誰が
反論するのでしょうか?

 けどこんな記事いくら書いても、新聞記者の僕たちは分かっているんだよっ
てな感じで何のインパクトもありません。いわゆる自己満足記事?

 問題の所存はこの記事の先にある日本企業はこんなたいへんな時期に何
故ドラスティックな一手が打てずに戦略の賞味期限が切れた中でズルズルと現状
踏襲路線を走らねばならないのかという所にあるように思います。

 問題をもう一歩掘り下げて分析をせねば、単に飲み屋でタラタラと会社批判を
ブチ上げている酔漢と何の差があるというのでしょうか?



 私の同級生に、この記事のやり玉に挙がった家電会社に努めているのがい
ますが、数年前に街で会った時に得々と自社の優位性を述べていたあの時の
彼の顔を想い出します。

 そつなく優秀な学校を卒業し、そつなく社内でもその地位を確保しているよう
で、彼ならさもあらんとは思っていましたし、その彼がこれだけ自慢気に自社
のことを喋るのならまあその会社は調子がいいのかなあなんて思っていまし
た。

 が、数年後にこの始末(決して彼だけの責任であるはずがありません。)。

 多分日本企業の大半がドラスティックな手が打てず賞味期限切れの戦略でズル
ズルいくしかないのは、彼のような事無かれ主義のエリートが蔓延してるからなん
じゃないかなと思ってしまいます。

 なにせ社内のエリート自身が自社の好調に踊り、数年後の大ピンチを全く予見で
きていなかったのですから。危機意識の欠如も甚だしいことです。

 問題はそういう危機意識のかけらも頭にない人(彼はかつては気の利いた優
秀な人間でした。今でもちゃんとした人間だと思います。が、経営的には危機感
が全く無かっただけだと思います。)を社内の要職に着かせてしまう組織風土そ
のものではないのでしょうか。

 もうとっくに日本企業の技術的な優位性は薄れてきていたのに、未だにその優
位性を盲信して、過去の成功体験のぬるま湯にどっぷりと浸っている感覚その
ものが問題なんじゃないかと思います。



 この記事を書かれた記者さんもこの記事を書くことで世の中に何を伝えたかっ
たのかはっきりしません。確かに新聞ですから分かり切った話でも親切に世の
中に伝え直すことは重要なのでしょうが、それならそう言う風な記事の扱い方が
あると思うのです。

 この記者さん自身、新聞の購読数が減少傾向にあるという危機に対してこん
なありきたりな記事を書くことが、本当に歯止めに繋がっていくと思っているの
でしょうか?

 それこそピンチだよなあとか言いながら、既存のやり方でズルズルと記事を書い
たんじゃないかなって思ってしまいました。

 なんだか日本型経営モデルも確かにピンチ何でしょうが、こんな記事しか書けな
い新聞も経営のピンチなんじゃないかと思います。
た。
 
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プロフィール

野垣 浩

Author:野垣 浩
 
 大阪府池田市で公認会計士・税理士事務所 を経営。税務や会計の切り口から中小零細企業の良きビジネスドクターたらんと頑張っています。

 28歳までスキーの世界で飯を食べていましたが、それから一転して公認会計士を目指し、36歳で独立して公認会計士・税理士の事務所を経営するようになりました。この世界では変わり種です。

 さすがにもうアメリカンットボールの試合に出場(高校時代は大阪代表になっていました。)することは無くなりましたが、週末には長距離ランイングやロードレーサーで周囲を走り回り、ロードレーサーやトライアスロン、フルマラソンの大会に出場しては惨敗を繰り返している元気な53歳です。

 守秘義務の関係で業務上の詳細は書けませんが、日常業務の折々の雑感やプライベートの出来事を書いていこうと思っています。

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