トラウマとの闘い 苦しいスイム

 昨日は日和佐うみがめトライアスロン大会本番でした。

 事前準備がほとんどできておらず、レースと呼ぶには恥ずかしいぐらいの辛い戦いになりました。

 スイムは直前に3日ほど泳いだのみ。バイクはここ数年、まともに乗ったことが無く、本当に久々に乗る状態です。バイクのメカがまともに作動するかどうかさへ不安でしたが、こちらはバッチリだったのが救いでした。ランについても充分に走り込みができておらず、ここ1年ほどで出る大会全てで記録が低調、もしくはリタイアが続いています。まあ、体の状態はここ数年で一番最低ってところです。

 こんな状態では、本当は大会に出るべきじゃない事は分かっていたのですが、ここで無理してでも大会に出ておかないと、いよいよ本格的にトライアスロンの大会には出なくなってしまうなあという危機感があった(もう歳だからとか、こんな大会に出なくても良い正当事由がいっぱい思い付くものですから。)もので、無理矢理の出場です。



 昨年の宮古島のロングのトライアスロン(スイム 3km、バイク 155km、ラン 42.195km)に出場した際に、とっかかりのスイムでスタートから600mほどの地点で過呼吸の様な状態に襲われてまさかのリタイアをしてから、ますますトライアスロンから遠ざかる事になっていました。
 
 が、まさかあの一件が、自分の中にここまで根深いトラウマを植え付けていたなんて...。ちょっと今回のスイムでビックリしてしまいました。

 スイムは小学校の時に学校の代表選手になるくらい(スイミングスクールなんてまともに無い時代でしたが、小学校の課外活動で毎日泳がされていました。)でしたから、距離を泳ぐのに何の不安も無かったのですが、やっぱりプールで泳ぐのと脚がつかず波や潮流、風の影響をまともに受ける海(やっぱり街の人間からしたら、どことなく怖い。)で泳ぐのは違います。
 
 スイムスタートの直前に海で試泳していても、50mも泳がないうちに宮古島の様な症状が出ないのか不安になって、それ以上の距離が泳げません。当然、泳ぎ出しですから、身体にも負荷が掛かって心拍が上がるのは普通なんですが、それが過呼吸の様な症状に一気に繋がるんではないかという不安が頭をもたげます。当然に脚のつかないところを泳いでいるのですが、その事自体の不安が増幅して、完全に心身ともに委縮した状態でスイムスタートを迎える事になりました。

 競技直前に、自分でも思ってもいなかった宮古島のトラウマの根深さに気付き、恐怖心がどんどんと心の中に広がります。

 今までもいろいろな恐怖心と向き合って物事に取り組んできましたが、その都度捨て身で阿呆のように真正面から闘うスタイルで向き合ってきたので、今回も何とか後ろ向きの気持ちを押し留め、何があってもとにかく所定の1.5kmを泳ぎ切ってトラウマの様なこの状況を振り切ってしまわないとあかんと自分に何度も言い聞かせました。

 スタート前に漠たる不安と闘う事はあっても、こんな海が怖いとか、過呼吸の様な症状が怖いとかいう事でウジウジと悩むのは初めてです。最早、大会に立ち向かっていく精神状況ではなく、駄目駄目の負け犬一歩手前の状況です。

 競技コースは、浜から沖合に向かって一直線に750mを泳いで折り返しのブイを回り込んで戻ってくる形になっているのですが、とにかく沖合に向かって一直線に泳いで行くのが怖い。途中で過呼吸の症状が出たらどうしようかという不安が抑えられません。コースの両サイドにはライフセーバーの人がボードに乗ってズラリと並んでくれているので、いざとなれば冷静に救助を求めればなんていう事ではないのですが。 

 競技が始まっても、案の定100mほど泳いで心拍が上がって来ると不安がもたげて、それ以上頑張れません。多分そのまま不安を押し切って泳ぎ続けると何という事の無い安定ゾーンに入るのでしょうが、恐怖心に負けてしまって手足が委縮して泳ぎ続けれません。心拍を下げるために暫く立ち泳ぎをして自分を落ち着かせます。

 自分のゾーンに入って泳げないので、ドンドンと泳ぎそのものもおかしくなっていきますが、それも仕方がありません。

 500m地点まで、何度立ち止まって自分を落ち着かせた事か...。

 最早、競技でも何でも無くなってしまいました。

 何度もリタイアを考えましたが、ここでリタイアしてしまうと二度とこの競技に帰って来れなくなるだろうなあという漠然とした思いがあったので、とにかく恐怖心と闘い続けてスイムのゴール地点に向かう事だけがテーマになりました。

 折り返してからも、全く落ち着いて泳ぐことができず泳ぐリズムが出て来ません。

 コースの両サイドで監視しているライフセーバーの人から見ても、明らかに泳ぎのリズムを壊して頻繁に休憩している姿が異常に思えたのでしょうか、励ましの言葉や、体調不良を気遣う温かい言葉を掛けてくれます。本当に彼らの気遣いには頭が下がります。

 浜に上がる頃には、ほぼほぼ集団の最後尾。そらそうです。ほとんどまともに泳いでなかったんですから。とにかくリタイアだけはしなかったという結末になりました。

 タイムは正確なところは分からないのですが、50分程度かかっていたようです。いつもは1kmを20分ほどで泳いでいますから、1.5kmのコースだと30分前後って事なのですが、ほとんどまともに泳げていなかった或いは溺れるに近い状態でゴールに至ったというのが正解に近いのかもしれません。

 普段30分前後のところを50分もかかって泳ぎ切っていると、いつもは使わない変な筋肉を変な使い方をして泳いだという事なんでしょうか。陸に上がってみると、いつもは感じない重たいダメージを身体の各所に受けていました。

 まともに競技を続ける体力が奪われてしまっていましたが、開き直ってとにかく完走だけを考えてレース継続をしました。
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プロフィール

野垣 浩

Author:野垣 浩
 
 大阪府池田市で公認会計士・税理士事務所 を経営。税務や会計の切り口から中小零細企業の良きビジネスドクターたらんと頑張っています。

 28歳までスキーの世界で飯を食べていましたが、それから一転して公認会計士を目指し、36歳で独立して公認会計士・税理士の事務所を経営するようになりました。この世界では変わり種です。

 さすがにもうアメリカンットボールの試合に出場(高校時代は大阪代表になっていました。)することは無くなりましたが、週末には長距離ランイングやロードレーサーで周囲を走り回り、ロードレーサーやトライアスロン、フルマラソンの大会に出場しては惨敗を繰り返している元気な53歳です。

 守秘義務の関係で業務上の詳細は書けませんが、日常業務の折々の雑感やプライベートの出来事を書いていこうと思っています。

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