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静岡朝ラン 二日目 

 静岡の朝ラン二日目。

 昨朝はホテルから旧東海道を西進したので、今日は東進することとする。何せ知らない土地はできるだけ高角に動き回って、そこの土地感を身体で身に付けるのが私の流儀というか楽しみです。

 途中からは静岡電鉄の線路と平行して走る形となる。

 風は冷たく、信号で停まると、とにかく寒い。走る気力も萎えそうになるが、走っている間はさほど寒さは感じず。いよいよ冬本番に差し掛かって来たなあ思う。

 富士山を真正面に眺めながら走るのは本当に気持ちが良いものだ。地元の人には慣れっこになっている風景なんだろうけれども、他所の土地の人間からしたらこれだけでも来た値打ちがあるというものだ。



 午前中は創業融資の相談。お客さんの取引先さんで独立開業したい人がいるので指導をして欲しいという旨のご紹介を頂き、お付き合いさせて頂いている。

 創業についてあれこれと聞き取りをしながらお互いで相談して作り上げた創業計画を基に、今日は日本政策金融公庫に同行して創業融資の面談を受けることになっている。

 大阪の税理士が静岡にやって来たことで驚かれたが、元々のお客さんの経営改善計画に基づく経営再建がきっかけでそのグループ子会社を次々に立て直してきた経緯と、その会社さんが今回の創業者さんと今後は密接に取引を続けていきたいという事でご紹介頂いたという説明をすると、融資担当の方は思考の糸が全て繋がった感じで随分と感心されておられました。

 日本政策金融公庫の創業融資はスムーズに進みそうな目途がつきホッと一息だが、協調という形で地銀さんにも一部融資をお願いしているので、そちらの動きも気になるところだ。まあ、こっから先は年明けからの話になるが。

 当初は浜松にあるたった1社の経営再建の話だったのが、これも社会的使命のひとつだと割り切って不採算覚悟(自分の知見を増やす意味もありました。私らの仕事は真面目に取り組んだ経験が次に活かせるありがたい仕事なんで、できるだけいろいろなパターンの仕事に前向きに取り組みたいと思っています。)で月次ベースでずっと浜松に通い詰めて経営立て直しに関わってから、お客さん経由の紹介で芋蔓式に経営再建案件が転がり込んで来るようになり、既に7~8社に膨らんでいる。

 別にわざわざ遠方の静岡でお客さんを広げる意図は無かったのだが、歴史的経緯で広がってきたものはどうする事もできず。むしろ個々の社長さんとの信頼関係が密になってしまっているので、今さら撤退する訳にもいかないので、その場の自然な流れに任せる事にしていたのだが、わらしべ長者を地で行くような展開で我ながらビックリしている。

 今では事務所のスタッフも総勢5名で訪問するようになり、月次ベースで日帰り若しくは1泊2日の予定で静岡にやってきて仕事をこなす集団合宿の態をなしている。

 浜松や藤枝、焼津、静岡とどこで泊まっても、地元の食材が美味しくって、宿泊で仕事をしに来るときは晩御飯が楽しみだ。まあ、私たちの仕事は事務所の近在にあるお客さんの所で淡々と仕事をこなしていくスタイルが一般的。あまり出張などというスタイルは無いのだが、事務所スタッフにしても県外の、日常性とちょっと感覚が異なったお客さんを数件ほど対応するのも変化があって新鮮かもしれないなあと思っている。
 


 午後からはロードレーサー乗り仲間のIさんからご紹介頂いた会社さんを訪問するために富士市へ向かう。遊び仲間なので仕事の話などした事が無かったのだが、数年振りに電話を掛けて来られて始まった話だ。

 元々、某上場メーカーの資材調達セクションで勤務。退職後にその取引先さんの会社で顧問として仕事をされているのだが、製品の性能は物凄く良いのだけれどもどうも税務申告で大きな問題がある会社があって、資材の安定供給という面で不安があるためにこのままだと取引ができないので何とかならないかというお題を頂いていたのだ。

 Iさんとは新富士の駅で待ち合わせをして、一緒にその会社に訪問させて頂く。

 これで静岡県内の新幹線の駅は全て乗り降りした事になる(どうという事も無いが、どうだという気持ちもちょっとある。東海道新幹線で残る乗降経験の無い駅は岐阜羽島、三河安城、豊橋の3駅だ。)。

 社長さんと挨拶をして状況をお聞かせ頂くと、どうやら税理士事務所とちゃんと契約はしているらしい。担当者が2~3年に1度は会社に来るらしいのだけれども、何故2~3年に一度しか来ないのか逆に不思議だ。碌に仕事もしていないようで、会社には過去の決算申告書や会計帳簿、会計証憑の類は一切残っておらず。何がどうなっているのか一切不明。

 話を聞いていて、同じ税理士業を営む人間として本当に恥ずかしくなるような凄まじい怠業の様子が目に浮かぶ。お客さんの幸せなんて微塵も考えていないようないい加減な仕事だ。

 過去には税務署から売掛債権の差押通知が得意先に届いて、優良得意先が何件も離脱したようで痛々しい。まあ、そうなってもまだ現状の会計や税務の状況を変えようとしなかった社長自身の責任問題はあるものの、素人さんをそこまで追い込んだ同業者に憤りを覚える。

 こんな半端者の税理士がいる限り、私たち税理士という仕事が世の中から良い仕事をしていると認知されることは無いし、そんなビハインドな状況で我々の力をフルに発揮して世の中を少しでも良いものに変えて行こうという志の足を引っ張られる事になるのは残念だ。

 社長に、その税理士に連絡を取ってもらい、とにかくそこに預けた資料一式を引き上げるとともに、ある限りの決算申告書を全て会社に持って来てもらうようにお願いするとともに、年明けに税務署に同行して納税申告の現状を正確に把握する事を提案。まだ、問題解決のスタートラインにさへ立てていないことを説明する。

 また会社における経理業務は税金申告のために嫌々やらされているようなくだらないものではなく、社長さんが一生懸命に製品開発をして世の中に提供していく仕事そのものを金銭面でバックアップしていく大切な仕事だということ。さらに。翌月10日には月次決算をきっちりと締め、あらかじめ立てていた予算と差異分析をして細かな経営の軌道修正をしたり、資金繰りを考えて足らずの場合には数か月前からメインバンクと資金調達の交渉を開始したり、節税策を検討したり、企業のリスクを事前に想定して対策(企業防衛やBCPなど。)を打ったり...。

 製品開発や販売を続けていく上で無くてはならない業務なんだという事を認識してもらい、この際だから抜本的に経理業務を立て直し、納税だけに留まらず旺盛な製品開発力をサポートしていけるようなキッチリとした業務改革に着手するという旨を説明して、納得を頂く。

 うちの事務所としても会計事務所の最繁忙期である確定申告時期にかなりのマンパワーを要求される事になるなあと思うと辛い面もあるが、こういった根が深い案件は見つけ次第に徹底的に問題解決してしまわないと問題の芽を摘む事には繫がらないという事を経験的に知っているので、「えい。やあ。」とばかりに思い切って取り組んでしまわないとアカンと自分に言い聞かせる。



 今日は全国的に仕事納めの日で、今日の夕方から民族大移動が始まるようにニュースでは耳にしていたので、帰りの新幹線は乗車時間の2時間半ほどの間は立ちっ放しかなあと覚悟していたのだけれども、「こだま」は思いの外空いていて、Iさんと並びの席で座ってビールを呑みながらあれこれと話の花を咲かせて帰阪。助かりました。

 たいへんな案件ではあるものの、こういった案件で困った時に私を頼って頂いて、本当に仕事冥利に尽きます。ありがとうございました。

 21時前に事務所に戻って来て、ちょっと残務の整理をして22時半前に退社。とりあえず今年の仕事はここまで。仕事納めとしては本当に慌ただしい一日でした。

 疲れたのと出張の荷物が膨らんでいて重たいので池田駅からはタクシーに乗って帰ろう(新幹線でビールを呑んでしまったので社有車に乗ると飲酒運転になっちゃうもんねえ。)と思ったのだが、忘年会帰りらしき人が大量にタクシー待ちをしていたので20分の道のりをトボトボとスーツケースを引きづりながら歩いて帰宅。

 自宅には23時前に到着。疲れたのでそのまま倒れ込むようにベッドに転がり込んで熟睡。



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プロフィール

野垣 浩

Author:野垣 浩
 
 大阪府池田市で公認会計士・税理士事務所 を経営。税務や会計の切り口から中小零細企業の良きビジネスドクターたらんと頑張っています。

 28歳までスキーの世界で飯を食べていましたが、それから一転して公認会計士を目指し、36歳で独立して公認会計士・税理士の事務所を経営するようになりました。この世界では変わり種です。

 さすがにもうアメリカンットボールの試合に出場(高校時代は大阪代表になっていました。)することは無くなりましたが、週末には長距離ランイングやロードレーサーで周囲を走り回り、ロードレーサーやトライアスロン、フルマラソンの大会に出場しては惨敗を繰り返している元気な53歳です。

 守秘義務の関係で業務上の詳細は書けませんが、日常業務の折々の雑感やプライベートの出来事を書いていこうと思っています。

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