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東電株主総会

 昨日の東京電力の株主総会の状況ですが、既に株主総会開催までに委任
状ベースで議決権の過半数を経営側が確保しているのですから、いかに総会上
で動議が出ようが、動議をしっかりと聴取検討する姿勢さへ見せれば株主総会
は乗り切れることが明らかだったので、あくまで予定調和的に終了したのだな
と思いました。

 私は経営側の立場で物事を判断する状況に置かれることが多いのですが、そ
ういう立場から物を見ればまさに予定調和です。経営陣の方々が様々な不快な
思いをされることも事前に予想されていたことですし、そういった意味では不測の
状況というのは福島原発で起こっているアンコントローラブルな状況とは全く違って、起
こらなかったというのが感想です。

 そういった意味では東電経営陣は原子炉の制御には失敗していますが、株主
総会のような会社法上の世界での制御は手慣れたもので、やはり東電という会社
は文系に強い会社なんだと思いました。



 対する動議を出そうとしている株主側も、端からいくら動議を出そうと議決になれ
ば委任状の関係で、動議がすべて否決されることが明らかな状況ですので、とにか
く自らの意見をパフォーマンス的に表現することに注力するしかない状況ですので、ま
あ新聞に書いてある程度の反応をするのが精一杯だろうなあと思います。

 我が家にはテレビが無いので、株主総会の状況を目で見ることができないのです
が、なんとなくいろいろとヒステリックに動議を主張する株主側という構図が見えますし、
マスコミもその状況をニュースネタとして、なるたけ視聴率が取れる形で放映したいという
取材意図も見えたりします。



 そんな報道を見て一般の主張者だけがエキサイトして東電はけしからんと憤慨してい
る絵が思い浮かぶのですが、違うでしょうか。



 東電にとっては今回の株主総会を乗り切ることなどは織り込み済みのことであり、
最大のテーマは政治や経済、マスコミさらには学問の世界に対して持っている影響力を
最大限行使して、いかに今後の脱原発の流れを減殺して、従来の原発推進の流れ
に引き戻せるかにあるので、今回の株主総会で殊更に国民感情を逆なでするような
情緒的なアクシデントが発生し、そのアクシデントが脱原発運動に力を与える象徴的な事件
として記憶されるようなことがないこと。その一点ではなかったでしょうか。

 そういったことから考えてみると、この度の東電の株主総会の運営は経営陣の目
から見ればある程度の成功だったと思います。
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プロフィール

野垣 浩

Author:野垣 浩
 
 大阪府池田市で公認会計士・税理士事務所 を経営。税務や会計の切り口から中小零細企業の良きビジネスドクターたらんと頑張っています。

 28歳までスキーの世界で飯を食べていましたが、それから一転して公認会計士を目指し、36歳で独立して公認会計士・税理士の事務所を経営するようになりました。この世界では変わり種です。

 さすがにもうアメリカンットボールの試合に出場(高校時代は大阪代表になっていました。)することは無くなりましたが、週末には長距離ランイングやロードレーサーで周囲を走り回り、ロードレーサーやトライアスロン、フルマラソンの大会に出場しては惨敗を繰り返している元気な53歳です。

 守秘義務の関係で業務上の詳細は書けませんが、日常業務の折々の雑感やプライベートの出来事を書いていこうと思っています。

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